お供え物は精進料理の鰻?
前回、お盆のことについて触れましたが
お盆では仏様(ご先祖様や先に逝かれたご家族)にお供え物をいたします。
お花やお線香だけでなく、フルーツの籠詰めや落雁、お菓子、
お団子を作ってお供えするところもありますね。
私もひたすらお団子を作り、ピラミッド型に積み重ねた経験があります。
何故だか一番上のお団子は一回り大きくするのです!(^▽^;)
地域によって、お供え物は決まりがありますが
ほとんどの地域に共通しているのは
「肉・魚などの殺生をしたものはお供えしない」ということです。
暑い時期に傷みやすいからということもありますが、
そもそも仏教には不殺生戒という生き物を殺してはいけないという戒律があります。
現在は修行僧以外には厳しく守られていませんが、
年に一度、お盆のお供えは精進料理で仏様の慈悲の心を表したいですね。
さて、生前ご家族が好きだったものがステーキだったり、
うな重だったということはあると思います。
そんな時は植物性のものだけで故人の好物を作って差し上げるのはいかがでしょうか。
~精進ステーキ~
材料:一人分
・生芋コンニャクか固く水切りした木綿豆腐 200g程
・ごま油 小さじ1~
・生姜 一かけ(すりおろして醤油とみりんに合わせる)
・醤油 大さじ1(水大さじ1と合わせる)
・みりん 大さじ1
生芋こんにゃくか木綿豆腐に切り目を入れて
ごま油を引いたフライパンで焼目をつけます。
そこに、醤油、みりん、すりおろした生姜を合わせたものを加え味を付けます。
~鰻の蒲焼丼~
材料:一人分
・じゃがいも 一個(すりおろし、水気を切る)
・海苔 1/4カット
・醤油、みりん 各大さじ1(ボウルに合わせておく)
・揚げ油 適量
すりおろしたじゃがいもはザルに入れ水気を切り、
スプーンで海苔の上に乗せて伸ばし、油で揚げます。
表面がカリッとしたら油から引き揚げ、醤油とみりんの合わせだれにさっとくぐらせます。
この鰻もどきはじゃがいもだけではなく、滑らかにした豆腐と大和芋のすりおろしを合わせたものからも作れます!
お盆はお忙しいとは思いますが、故人を偲びながら作ってみてください。